キャリアアップ助成金、おりました!
助成金の申請は今まで、中小企業両立支援助成金、特定求職困難者雇用開発助成金、を申請しまして、今回キャリアアップ助成金正社員化コースは3種類目の助成金申請でした。
要件さえ満たせば助成金の申請業務はそう難しいものではありません。要注意なのは様式が何年何月のものであるか。最新のものしか受け付けてもらえませんが、ネットであまり確認せずにダウンロードすると、古い可能性大です。厚生労働省の最新ホームページへ行きましょう。
はい。難しいのは、「要件を満たす」ことなんです。
例えば、今回のキャリアアップだと、キャリアアップ計画書を正社員化の前日までに労基局に提出し、「受領ナンバー」をもらっていないといけません。
要領に沿ってきちんと書かないといけなくて、間違っていると差し戻されて提出し直しです。郵送でのやりとりだとそれだけで数週間かかるので、申請と同時で大丈夫だろう、などというのは大きな間違いです。
また、就業規則も正社員化するまでに「どんな条件で、いつ正社員にするか」といった具体的な制度内容を就業規則に明記しておかなくてはいけません。就業規則は10名以上の事業所は義務になるので、これも正社員化までにちゃんと労基局に提出して受領印をもらっておく必要があります。
正社員になってからお給料が3%以上増額しているという要件も意外と難しくて、うちの場合はパートさんから正社員さんなので、パート時代の時給×実労働時間(残業時間除く)に比べて、正社員の基本給は3%以上高いか、ということが問われるんですが、基本給にプラスしてもいいのは技能級とか資格手当のみ。休日出勤とか、扶養とかの手当てが分厚い企業は3%は結構ハードルが高いのではないでしょうか。
うちの会社の場合は、パート時代の給料が高かったので無理かと思ったのですが、残業手当や休日出勤手当が多かったので、その分差し引けたからセーフでした。
有期雇用で雇って3年以内、正社員に変換してから6か月以上、という条件もクリアしたうえで、申請は2か月以内にささっとしないと、となるとリミットも限られてくるので計画的に進めないともらえない助成金です。
生産性要件も満たせば一人あたり72万円の助成金がおりますので、中小企業としてはありがたいですね。